あなたのサイフは“ブタサイフ”になってませんか?

【サイフ1】
ブタサイフ
絶対にお金が貯まらない人の財布である。この財布の持ち主はお金にルーズであると、断言してもいい。あらゆる意味において、最低、最悪の財布だ。 まず、型崩れが激しい。これは、扱いが粗雑なだけでなく、そもそも材質が柔らかいことを意味する。そういう財布を選んでしまう時点で、すでに、持ち主にはお金を慈しむ気持ちが希薄である。 さらに、レシートとお札を混在させている。しかも、大量のレシートが財布をブタのごとく膨張させている。財布から定期的にレシートを取り出さないということは、持ち主が支出を記録していないことを意味する。こういう財布を持っている人で家計簿をつけている人は見たことがない。同時に、レシートにお札が紛れている状態では、現在、財布にいくらお金が入っているかを把握することも不可能。万事、アバウトなのだ。 この人物は、お金を愛していない。そして、お金の管理もまるでできていない。これでお金が貯まったら、奇跡である。
【サイフ2】
マネークリップ
いわゆる、マネークリップである。しかも、ルイ・ヴィトン。ブランド物を使っていることから推測して、持ち主はある程度お金を稼ぐ人か、そもそも資産のある家に生まれた人物であると思われる。 しかし、持ち主はさほど貯蓄は持っていないはずだ。あるいは、貯蓄の必要がないほど資産があるのかもしれないが、いずれにせよ、自力でつくった貯蓄はごく少ないはずだ。なぜなら、お金に対する執着がまったく感じられないからだ。 お金を貯めることに執念を燃やしている人は、絶対にマネークリップを使わない。大富豪でマネークリップを使っている人は、皆無であると言っていい。 マネークリップとは、そもそも欧米で、チップをスマートに渡すための道具として発達した。そこで重視される機能は“出しやすさ”。そんな道具を、お金を貯めたい人が使うわけがない。 しかも、チップを渡す習慣のない日本でこれを使うとなれば、持ち主が意識しているのは、お金を払う際の“格好よさ”だけである。つまり、持ち主は、いくら稼いでもすぐに使ってしまう人物。ズバリ、浪費家である。 さらに、財布を持っていないということはレシートもポイ捨てだろうから、いくら使ったかを把握していないはずだ。フローは大きいかもしれないが、ストックをつくれない。資産が底をついたとき、地獄を見ることになるだろう。
【サイフ3】
財布すら持たない
この人物は財布を持たず、お札を直にポケットに入れ、カード入れだけを持ち歩いている。おそらく小銭は家の貯金箱に入れているのだろう。 見た目は几帳面そうな佇まいだが、この人物も貯蓄はできていないはずだ。第一、ポケットからお札を落としてしまう可能性がかなり高い。このお金に対する無頓着ぶりはこれまでお金で苦労することがなかったことを示している。おそらく、フロー型財布の持ち主同様、裕福な家に育った人物であるに違いない。 この人物のお金に対する感覚には著しい特徴がある。それは、カードの顔ぶれに如実に表れている。 通常、財布に入っているカードを一覧すると“生活の切実さ”が見えてくるものだ。スーパーや美容院のポイントカードが何枚も入っていれば、わずかでもポイントを貯めて節約に繋げようという意識が汲み取れる。 しかし、この人物が持っているのは歌舞伎カード、漫画喫茶のカード、ナナコ等々であり、消費の匂いはしても、生活臭がまったくしない。切実感がゼロなのである。 例の、サブプライムローン破綻の主人公たちは、おそらくこうした人物である。お金に対して切実な思いがないから、安易にローンを組み、いとも簡単に破綻してしまう。この人物も、人生のどこかで破綻を経験することになるだろう。
【サイフ4】
見事な財布
一見して、こだわりが感じられる財布である。私はいわゆる大富豪の財布をいくつも見てきたが、彼らの財布には必ず何らかのこだわりがある。それに通ずる風格が感じられる。 ドル紙幣が入っている意味はよくわからないが、お札は金額の大きいほうから順番に美しく並べられており、小銭は小銭入れに分けて入れている。この2点も、真のお金持ちに共通する特徴である。 そして、レシートが独特だ。入っているのは、タクシーのレシートが3枚のみ。タクシーでレシートを取るということは、持ち主は自営業をしているか事業家に違いないが、それ以外のレシートが存在しないのだから、おそらくタクシー以外の支払いは、すべてカード決済にしているのだろう。 クレジットカードを多用しつつ、なおかつ大富豪並みの資産を築いているとすれば、持ち主はかなり厳しくセルフコントロールができる人物。つまり、叩き上げの人生を歩んできた人物であると推測できる。財布の裏側に、シビアな生き様が透けて見える。見事な財布である。
【サイフ5】
素晴らしい財布
これはもはや、お金に対する情念すら感じられる、素晴らしい財布だ。 まず目につくのは、何といってもお守りの多さである。成功している事業家の多くが財布にお守りの類を入れていることから考えて、この財布の持ち主も、おそらく成功者のひとりに違いない。 事業家で成功するには、努力はもちろんのこと、強運が必要であることを成功者たちはよく知っている。それゆえ、彼らは神仏を大切にする。神仏の加護を常に身近に感じていたいと願う。それには、肌身離さず持ち歩く物の中にお守りを入れておくのがベストだ。それはいったいどこか? 財布の中である。 言い換えれば、財布の中のお守りは、彼らが常に精神的にギリギリの人生を歩んでいることの象徴でもあるのだ。 しかも、この財布には新札しか入っていない。お金を愛し、慈しむ気持ちが、そこにも滲み出ている。 持ち主は、偉大なストックを築いているはずである。

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